以前に自宅のWi-Fiルーター(無線LANルーター親機)を買い替えたら、自宅のWi-Fiの速度が速くなって安定化したよ、という記事を書きました。
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で、その後は以前よりも快適なWi-Fiネット生活を自宅で送ってきたんですが、ある時またふと思いました。
「NTTのフレッツ光のモデム(ONU)と無線LANルータを繋いでいるLANケーブルを新しいやつに替えたら、Wi-Fiのネット速度もっと速くなるんじゃね?」と。
ちなみに、今自宅で使ってるLANケーブルは随分昔(多分8年ぐらい前)に購入したLANケーブルでして、普通に使えてますが、なかなか古いLANケーブルです。
USBケーブルもUSB 2.0からUSB 3.0へと新規格になってデータの転送速度が圧倒的に速くなったように(480Mbps→5Gbps)、LANケーブルもなんか新しい規格のものを使えば、ネットの速度が上がるんじゃないかとシンプルに思いました。
今までネットの速度を高速化しようと思うと、ネット回線(光回線)や無線LANルータ(親機)やパソコン・スマホ・タブレット(子機)のことにばかり目がいっていたけど、LANケーブルを変えたら速くなるんじゃないか、という仮説を立てました。
って、気づくのが遅すぎなんですけどね・・(笑)
というわけで、今回は宅内Wi-Fi環境をさらに高速化するためにLANケーブルを買い換える話です(^^)
LANケーブルの規格の種類
というわけで新しいLANケーブルを買い換えることにしたわけですが、まずは購入前にいろいろと下調べを。
ネットやお店に足を運んだりして、LANケーブルの規格について自分なりに調べてみました。
すると下記のようにLANケーブルにはいくつかの規格があることが分かりました。
上記の表は、自分が今回最終的に購入したエレコムのLANケーブルの商品パッケージの裏面に記載されていたものです。
どうやら、LANケーブルの規格には最新のもの(CAT8)からさかのぼっても、5種類の規格があるようでした。
古い方から、CAT5e、CAT6、CAT6A、CAT7、CAT8という具合です。
ちなみに自分が8年前から使っているLANケーブルは確認してところ、CAT6のケーブルでした。やはり、ここ数年の間にLANケーブルも新しい規格が生まれて発売されていたということですな。光陰矢の如し。
伝送速度と伝送帯域
で、このLANケーブルの規格の仕様で重要なのが「伝送速度」と「伝送帯域」という2つの指標です。
「伝送速度」はいわずもがな、データを伝送する速度のことです。
「伝送帯域」は、伝送に使われる最高周波数と最低周波数の差のことらしく、伝送帯域が大きいほど大量のデータを同時に流すことができます。
分かりやすく車(データ)で例えるなら、伝送速度はその道の法定速度で、伝送帯域は車線数という感じかと。いくら高速道路で法定速度が速くても、車線数が少ないと車(データ)は渋滞しがちで速度も出せません。でも車線数が多かったら、車の流れはよりスムーズになって、車は速度を出して目的地に速くたどり着けるイメージです。
CAT6AのLANケーブルを選んだ理由
LANケーブルの仕様がなんとなく分かった上で、次にLANケーブル選びです。
まず前提として、自分の自宅のインターネット環境はNTT西日本フレッツ光回線(1Gbps)+プロバイダーOCNの組み合わせです。
今使ってるLANケーブルがCAT6ですが、伝送速度が10Gbpsなので、フレッツ光(1Gbps)を使う上では十分ですが、伝送帯域が500MHzとなっています。
理論値の伝送速度は十分なんですけど、コロナウィルスの件で自粛の巣ごもり生活を送っていたのも関係してるかもですが、自分が2Fにネットを使っているときに、1Fで家族が複数のデバイスでネット(YouTubeや映画視聴)を使っていたりすると、たまにネット回線が若干遅く感じたりすることがありました。それがCAT6の伝送帯域が小さいのが原因かもと思ってみたり。
なので、LANケーブルを買い換えるなら、伝送帯域を今以上(500MHz)のものにするのが絶対条件です。
というわけで、CAT5e、CAT6は候補から除外されます。
あとは、CAT6A、CAT7、CAT8のどれにするかという感じです。
普通に考えたら、最近のCAT8とかに飛びつきたくなるんですが、結論を先に言うと、自分はCAT6AのLANケーブルを購入することにしました。
・LANケーブルはカテゴリ6Aで十分、むしろ7以上は買うな
・CAT6Aで充分!?市販のLANケーブルに『CAT7』は存在しない謎と沼要素
・自宅用のLANケーブルにカテゴリー7は要らない!!
どうやら、上記のようなLANケーブルにお詳しい方の記事を拝見すると、CAT7、CAT8のLANケーブルの端子形状がそもそも規格不適合らしいのです。
それ以外のネットの情報も調べてみましたがやはり総合すると、一般家庭で使う分にはCAT6Aがベスト、CAT7以上は不要という意見が多かったです。
というわけで、初心者は長いものには巻かれろの精神で(笑)、自分はCAT6AのLANケーブルを購入することに決定しました。
てか、CAT6AはCAT7、CAT8のLANケーブルよりお値段も随分お手頃ですしね。
それにCAT6からCAT6Aに変更するだけでも、伝送速度は1Gbps→10Gbpsに10倍に、伝送帯域は250MHz→500MHzと2倍になるので、速度向上は十分に望めるんじゃないかなと。あと、CAT6と比べるとCAT6Aはノイズ干渉にも強いみたいです。
そして、CAT6AのLANケーブルなら、そのうち今人気のNURO光(速度10Gbps)に光回線を変更したり、現在契約している1Gbpsのフレッツ光が10Gbpsに対応したときでも、伝送速度が10Gbps対応なので速度がボトルネックになる心配もないので、そのまま使えそうですしね(^^)
今回購入したCAT6AのLANケーブル
というわけで、今回購入したCAT6AのLANケーブルは下記の商品です。
価格も割と安かったので、念のためにというのと検証もかねて、今回は3本ほど購入しました。
LANケーブルは既に新しいものに替えて使っているんですが、今新しく使っているのは上記の3番目の白いLANケーブル「エレコム LANケーブル CAT6A 10m 爪折れ防止コネクタ ホワイト LD-GPA/WH10」ですね。
ケーブルが故障・破損でもしない限りはこれをしばらくはずっと使っていこうと思ってます(^^)
LANケーブルの長さに関しては、Wi-Fiの関係でNTTのモデム(ONU)と無線LANルータの設置場所が同じ部屋(6畳)の隅っこ同士になるので、前回と同様に10mの長さのLANケーブルを買いました。部屋でL字に配線して使ってます。
そして、LANケーブルの形状はスタンダードタイプにしました。
というのもスタンダードタイプはノイズに強いからです。今回のようにLANケーブルの配線の距離が長い場合はノイズ対策を重視したほうが良いと思ったので、ノイズに一番強い形状と言われるスタンダードタイプにしました。
以前のCAT6のLANケーブルはフラットタイプで部屋の配線は割と楽だったんですが、それよりも太いスタンダードタイプのLANケーブルが部屋の配線的に難しかったら、今回一緒に購入したフラットタイプの10mのLANケーブルで配線しようと思ってましたが、とりあえず問題なくスタンダードタイプを配線できたので良かったです(^^)
あ、そうそう。LANケーブルを配線する際には、壁にしっかり這わせて綺麗に固定するために、このコードクリップ↑を壁に何個か貼り付けて使いましたね(^^)
ヨッシー的まとめ
というわけで、宅内Wi-Fi環境を高速化するために、「CAT6のLANケーブル」から「CAT6AのLANケーブル(スタンダードタイプ)」に買い替えたよ~という話でした。
気が向いたら次回は続編で、LANケーブル変更前後でのネットの速度検証の記事でも書いてみようと思います(^^)