日本でNo1.のYouTuberのHIKAKIN(ヒカキンさん)さんの書籍「僕の仕事は YouTube」を読みましたので、今日はその感想を書こうかと。
つい先日ヴィレバンに行ったら、この書籍が置いてあって、以前から興味あったお方だったので購入してしまいました。
HIKAKINさんって?YouTuberって?
その前に、知らないかもな人のために、HIKAKINさんの基本情報に触れておきたいなぁと思います。
HIKAKIN(ヒカキン)さんは1989年、新潟県生まれ、現在25歳。
高校卒業後、東京都内のスーパーで4年勤務し、その後、脱サラして、専業のYouTuber(ユーチューバー)へ転身して活躍されているネットの動画の世界では超有名なお方です。YouTubeへの動画投稿自体は既に高校2年(2006年末)からスタートしていたそうです。
HIKAKINさんの動画チャンネルの総登録者数・総再生回数は日本No.1で、日本No1のYouTuberと言われています。本当かどうか知りませんが、年収1億万円以上だとかなんとか(凄すぎ・・)
ちなみにYouTuberとはYouTubeへ自作の動画を投稿して、広告収入を得ている人達を呼ぶ呼称です。
もう少し掘り下げると、YouTuberの収入の仕組みは、自分の投稿した動画をユーザが再生する際に、動画再生前に流れるCM広告を再生されたり、動画再生中に表示される広告バナーがクリックされる、グーグル側から動画の投稿者に報酬(1クリックxx円:非公表)が支払われるという仕組みになっているわけです。
広告のクリック・再生率が1%(100人に1人)だとすれば、人気の動画で再生数が多い程、広告のクリック・再生数は多くなるので、それに応じてグーグルから支払われる報酬額も増えるわけです。だから、多くのユーザに受け入れられる人気の動画をアップしている人気のYouTuberは、それだけで余裕で生活できてしまう方もいるみたいです。そのYouTuberの中でも頂点に君臨する人がこのHIKAKINさんです。
補足ですが、動画投稿で広告収入を得ようと思うなら(YouTuberになりたいなら)、YouTube パートナープログラムに参加する必要があるそうです。
『僕の仕事は YouTube』HIKAKIN (著)の感想
前置きが長くなりましたが、本の感想を書きたいと思います。
この本を読んで、HIKAKINさんがなんで日本No.1のYouTuberになれたのかがちょっとだけ分かった気がしましたね。
個人的に感銘を受けた点をいくつかピックアップしたいと思います。
自分の好きな事を仕事にしている
HIKAKINさんの場合、自分の本当に好きな事を仕事にしている点がまずは凄いなぁと。
毎日の積み重ねである仕事は、自分の好きな事を仕事にするか、はたまた嫌な事を仕事にするかで、アウトプットである仕事の成果につながってしまうと思うんですけども、HIKAKINさんの場合は、YouTubeへの動画投稿で自己表現するのも好きで、かつ他の人の動画を見るのも好きという、根っからのYouTubeラブな人。お金になるから、収入になるからというビジネスだけでやっている感じではないんですよね。本当にYouTubeというプラットフォームが好きだからやっている感じがするわけです。
だから、YouTuberという今の仕事も趣味の延長線上ににつながっていたイメージがします。
誰でもそうかもしれませんが、心底好きなことならモチベーションも高いし、誰かに言われなくても自分の意志で継続できるし、向上心も持つ事ができる気がするんですよね。
だからHIKAKINさんの場合、いい意味で仕事をしているという感覚ではないかもしれませんね。遊びが仕事、趣味が仕事みたいな。
だって好きでなかったら、毎日毎日あれだけのクオリティーの動画の企画・撮影・編集を全部自分一人でやるなんて無理だと思いますし。
もともと高校時代に大好きなビートボックスを自分の情報発信の場として始めたHIKAKINさん。
ちなみに、↓この有名な「Super Mario Beatbox」の再生数はえげつないっす(>_<)。
ほとんどノー編集状態で、今アップしているほど動画ほど編集に凝っていない頃の動画ですけど、このビートボックスは凄いですね。人間ってこんな楽器みたいな音を一人で出せるんだって。
というかHIKAKINさんの場合、ネプリーグという番組のボイスパーカッションの日本一決定戦で優勝しているわけでして、もともとビートボックスの才能は凄まじいですからね。エアロスミスのスティーブ・タイラーに気に入られて、ライブに呼ばれて共演してたりするし。
このビートボックスが大好きで、いつも高校時代はこれの練習していたそうです。やはり好きこそものの上手なれ、って本当だなと。
このエアロスミスとのWalk This Wayの競演は格好良すぎですな♪痺れました(>_<)
コンテンツファースト
HIKAKINさん曰く、「一番、大切なのは動画の宣伝ではなくて、動画のコンテンツ(中身)をおもしろいものでなければならない」と。
つまり、コンテンツファーストな姿勢です。
「宣伝ばかり過剰にしていくら再生数を伸ばしても、コンテンツがおもしろくなければ意味がない」的なこともおっしゃてましたが、まさにその通りだと思いました。
yossyもYouTubeで動画を検索して、タイトルとサムネール画像でコレかなっと思ってクリックすると、ただのつり動画で、タイトルと全く関係ない動画だったりすると、本当にイラっとする訳です。
こういうズルい事をすれば、確かに勘違いしてクリック再生してしまうユーザは一時は増えるかもしれませんが、そんな事をしてもそのチャンネルのリピーターには絶対にならないですし、場合によってはスパム動画報告をされて、結局最後に困るのは投稿者自身なわけで。
この基本中の基本の”コンテンツファースト”を動画作りの基本にしつつ、更にユーザに興味を持ってもらえるように動画編集・加工でいろんな味付けを加えていくというスタンスは、なるほどなぁと思いました。
YouTuberではないですけど、ブログに記事を書いて広告収入で生活している人気ブロガーの皆さんも同じように、記事のコンテンツが一番大事だとおっしゃているので、普遍的なことなのかもしれませんね。
ユーザ視点での動画作り
自分の創った動画をただ見てくれればいいっていうスタンスの人達、特にクリエーターと呼ばれる人に結構多いような気がしますが、HIKAKINさんがそういったクリエーターさんと違うなと思うのは、ユーザ視点での動画作りを常に心がけている点です。
なんでも、HIKAKINさんは自分のアップした動画をYouTubeアナリティクスという解析ツールを利用して、毎日どの動画別の再生数やチャンネル登録数の推移、ユーザが動画のどの部分(何分何秒)で見るのをやめたのか、動画を見てくれているユーザの性別や年齢、デバイス(PCorスマホ)などをチェックして、次の動画づくりの参考にしているというのです。
普通のクリエーターさんならそこまで多分やらないと思います。
あんな面白フザけた動画をアップしているのに(失礼)、影でこんな地道な努力をされているとはって感じでちょっと意外でした。
本にあったエピソードを1つ上げると、HIKAKINさんの動画を見るユーザ層は小中学生が多いので、彼らにもわかるようにテロップやしゃべり言葉には難しい単語や言い回し、専門用語は使わない配慮だったり、テロップをあえて平仮名を使ったりするそうです。
動画の再生数が伸びで、こういうのはウケがいいコンテンツだなとデータと蓄積したり、見るのをやめてしまった部分を確認して、ココが良くなかったらから、次はココを改善しようとか、そういう分析→改善→実行のサイクルを常に回して、動画作りをされているそうです。
これってもう、ビジネスでよく出てくるPDCAサイクルみたいなわけで。
こういったターゲットユーザのユーザ視点を意識した動画作りを地道に日々継続しているからこそ、多くのユーザに支持される動画を発信することができるんだなぁと感じました。
まとめ
日本No.1のYouTuberのHIKAKINさんの動画作りに臨むスタンスは、人気の出る何か(アイテム・サービス・商品など)を作り出したいという人にとって、とても参考になる学ぶべきことが多いと思います。
ここでは割愛しましたが、YouTubeの動画作りをする上でのもっとテクニカルな事も、書籍には掲載されていますので、YouTubeで動画チャンネルを作って情報発信したいという人には必見ですよ。
ブンブン♪ハローユーチューブ♪