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本レビュー『バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術』杉村太蔵 (著)

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今日は元政治家で最近はタレントとしても活躍されている杉村太蔵さんの書籍を紹介したいと思います。

杉村さんと言えば、国会議員に当選直後の「旅亭に行ってみたい」発言で一躍有名になった方ですが、興味を持つようになったのは、国会議員を辞めてメディアで見かけるようになってからです。発言やリアクションが結構おもしろいなと思っていたんですが、元外資系証券マンということで、株式投資もとても上手に運用されているらしいと。
なんかおもしろそうな人だなぁと思っていたら、かなりインパクトのあるタイトル「バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術 という書籍を出版されたので、本屋で購入して読んでみました。

目次

本の感想

杉村太蔵さんの経歴

本を読んでみてまず思ったのは、杉村さんの人生は本当に山あり谷ありのまるでジェットコースターのような人生ということ。時系列で経歴を並べるとこんな感じです↓

小学生のころから始めて打ち込んだテニスで高校3年生の時にテニスの国体で全国制覇

筑波大学の体育専門学部へ推薦入学

大学6回生の時に(2年留年)、大学中退

時給800円の清掃の派遣社員

外資系証券会社に契約社員

国会議員

カナダでテニス&デイトレードの日々

帰国して参議院選挙に立候補するも落選。

芸能界でタレントとし活動開始。
杉村商事という商社の会社を設立して活動開始。
株式投資でも前職の経験を活かして利益を上げている(投資歴6年トータルで4,000万円の利益を挙げている)
現在の資産は1億円。

学べる・感銘を受ける点

目の前の仕事に全力で取り組む

彼が凄いなと思うのは、目の前に与えられた仕事を全て全力で取り組むことで、周囲の評価を高めてチャンスを得たり、とても良い人との出会いやチャンスを得ている点です。
時給800円の清掃の仕事でビルの清掃を一生懸命やっている姿、そのトイレを利用する方への気持ちのいい挨拶やフレンドリーな会話で、そのビルに入っている外資権証券会社で外国人の重役さんに評価されて、自社の採用面接を勧められて採用試験を受けるチャンスを得て、見事に採用試験に受かり、外資系証券会社に転職するチャンスをものにする力。
一見すると運がいいだけと思う人もいるかもしれませんが、掃除を適当にやっていたり、休んでいたら評価されなかっただろうし、出会った人とのフレンドリーな関係を築いていなかったら、声はかけられなかったと思います。

証券会社にいる時も、雑用の仕事でもどんな仕事でも喜んで引き受ける。工夫する。上司のために、依頼をしてくれる同僚のために懸命に頑張る姿勢がいろんなエピソードで紹介されていますが、中でも、半沢直樹ばりの金融庁検査が会社に入る時に、担当者として、会社がカバーしている全ての株式銘柄において、過去10年分のレーティング変更と目標株価の履歴を調べるという作業をほぼ一人で担当する事になり、朝6時から夜24時まで激務を2週間やっていたこと。
普通にそれだけ聞いたら辛そうだなぁとしか思いませんが、彼は好奇心旺盛で、新たしい情報を知ることができる事に毎日ワクワクしながら出勤していたそうです。
「自分の仕事が会社に貢献している」と実感できたそうです。そのメンタリティーが素直に凄いなぁとました。
金融庁検査が終わった時には、上司や先輩社員たちが彼の仕事ぶりを評価して、彼が仕事を終えて帰る時に、みんなが拍手してくれたことが忘れられない思い出だそうです。

こんな目の前の仕事に全力で取り組むエピソードは、その後の国会議員時代も現在のタレント活動においても、全く同様です。
目の前の仕事・課題に全力で取り組むことが、チャンスや成功を得るために一番大事なんだなと実感しました。

転職は経験を活かそうとすると失敗する

彼が言っていた事で、興味深い話は「転職は経験を活かそうとすると失敗する」という話です。
彼は上記のとおり、全く畑違いの分野への転職をしていますが、その時に成功するために大切なのは、ゼロから始めるという気持ちを持って「新しい会社に染まるぞ!」と愚直に働く人だそうです。
逆に失敗するのは経験をすぐに生かそうとする人だそうです。
彼の場合、芸能界では完全にゼロベースでのスタートだったわけですが、どんなタレントさんがどんな事務所があるのか、芸能界の作法的なこと、出演予定の番組のMCさんのクセがどんな風なのか、「こんなときに話を振る」「Aさんとは相性がいいけど、Bさんとは相性が悪い」など、多くの情報を仕入れてしっかりとシュミレーションしているそうです。
イチ視聴者としては一見、天然のバカなのかと思っていたのですが(失礼)、ちゃんと自分が必要とされる役回りを考えて、しっかり演じているんだなと。
間違っても「前の会社ではこうだった」とか「前職とやってきたことと違うんだけど」なんて考えてはいけないとの事。
やっぱり「郷に入れば郷に従え」という事が大切なんでしょうね。

株式投資について

杉村さんは証券会社を辞めてから自分の個人口座で始めた株式投資で、投資歴6年トータルで4千数百万円以上の利益を上げているそうです。
リーマンショックの時もアベノミクスの時も、儲けているわけです。
自分自身も株式投資をおこづかい程度ですが少しやっているので、彼の実践して実際に成功している株式投資手法に少なからず興味がありました。
彼が書籍で紹介してくれている株式投資のアドバイスを少しだけ紹介したいと思います。

初心者はまず、自分の生活に身近な商品やサービスを提供している企業の銘柄を選ぶことをおすすめしています。

普段食べている食品や、利用しているお店、好きなブランドなど、応援したいと思える企業の中から選んでみませんか?という提案です。
そして次に、10年後、商品が残っていそうなものを考えてみると。
FAXは?デジカメは?スマホは?シャンプーは?車は?という感じです。
なるほど、そう考えると、FAXやデジカメは先行きは怪しそうな予感ですね。
目先じゃなくて、未来を自分自身でイメージ・予想するのは長期投資に役立ちそうです。

またおすすめの銘柄選定方法として、実際にお店に行って店員・社員さんに確認するのが有効だとも指摘されています。
自動車株を買うならディーラーに行って、「この車売れていますか?」「在庫ありますか?」「どんな色が残っていますか?」などと聞いてみて、その返事からいろいろシュミレーション・予測するというやり方です。
「在庫いっぱいあります」では、売れていない証拠ですし、「うちには在庫はないけど、○○店なら1台あります」なら、良い感じで売れていそうですし、「在庫がありません」だと、売れる事を見越して作っていなかった、生産計画が間違っていたんじゃないか、と。そんな感じで売れ行きなどを予測できるという訳です。

もちろん最終的には、「いい商品を作っている」「いい会社だ」と素直に思える企業でなければ、投資先として選ぶべきではないと。
デイトレードならともかく、中長期投資で考えるなら、当たり前なのかもしれませんが、「いい商品・いいサービス・いい会社に投資する!」、これが一番重要なのかもしれませんね。

この書籍がおすすめ読者

仕事がうまくいっていない方、物事がうまくいかない方、自分は学歴もないし才能もないし馬鹿だしと思い込んでいる方、株式投資に興味がある方、転職を考えている方など、様々な状況の方におすすめの本です。
本を読むと、何か勇気づけられる、励まされる、自分も頑張らなきゃ、とポジティブに思わせてくれる良書だと思います。

『バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術』杉村太蔵 (著)

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yossy(ヨッシー)
岐阜県なんちゃってブロガー
岐阜県美濃加茂市在住の田舎人(♂)。
好きなことはギター・音楽・カフェ・グルメ巡りです。
2015年2月から自分への備忘録・雑記としてこのブログを始めました。
普段の日常生活で起きたこと、感じたこと、思ったことを気まぐれに不定期更新で書いてます。
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