岐阜県なんちゃってブロガーyossyの書き綴るブログ。[公開記事480件/2016年11月27万PV]

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本レビュー3冊『田舎の紳士服店のモデルの妻/宮下奈都』『告白/湊 かなえ』『鍵のない夢を見る/辻村 深月』

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最近読んだ小説3冊分をまとめて本の感想でも書いておこうと思いますよ。
ビジネス書よりも小説を読むほうが多くなっている今日このごろでございます(^^)/

『田舎の紳士服店のモデルの妻』宮下 奈都(著)

『田舎の紳士服店のモデルの妻』は、少し前に本レビュー記事を書いた2016年本屋大賞の大賞作品『羊と鋼の森』の作者、宮下 奈都さんの2010年発行された小説です。

(本のあらすじ)
東京生まれ・東京育ちの主人公の竜胆梨々子(りんどうりりこ)は、旦那がうつ病になってしまい、旦那の実家のある北陸の田舎に家族全員で引っ越すことに。梨々子はこれまでに体験したことのない田舎生活に戸惑いながら、旦那とのすれ違い、子育て(子供2人)に対する悩み、専業主婦という立場の自分と向き合いながら、日々ふつうの生活を送る等身大の30代女性を描いた10年ストーリー。

(本の感想)
自分のような30代後半独身男子の場合、梨々子のように結婚もしていないし子供もいないし、もとからの田舎暮らしだし、性別も違うわけでして。
そうなると、梨々子のような視点で考えたことは皆無に等しいわけです。
既婚女性で子供もいる女性視点だとこういう風に家族との生活を見ているのか、こういう風に考えるのかという、「女性ならではの視点」をとても意識させられた作品でした。特に梨々子と同じような立場の30代の既婚女性の方が読んだらとても響く作品だと思いますね。
羊と鋼の森』もそうだけど、宮下さんの文章は回りくどくなくてサラリとしていてとても読みやすくて好きです(^^)/

『告白』湊かなえ(著)

『告白』は2009年度本屋大賞受賞を受賞し、210万部の大ヒットを飛ばした湊かなえさんのミステリー小説です。松たか子さん主演で映画化されていましたな。

(本のあらすじ)
中学校1年B組の担任・森口悠子は三学期の終業式の日に、生徒たちに自分が教師を辞めること、そしてその原因は自分の小さい一人娘がこのクラスにいる少年二人に殺された、と衝撃の告白をすることから話の幕を明ける。
クラス替えのない学校でそのまま2年B組になり、担任教師も変わるが、クラス内の雰囲気は異常で危うい空気を増していき、やがては新たな悲劇を生むことに。
犯人Aの異常な精神性を生んだ生い立ち、そして危うい計画。
そんな犯人Aの計画に対して、元担任の森口が取った行動が衝撃的なラストシーンに。

(本の感想)
なるほどと。。確かにこれは衝撃作でした。特にラストシーンはなかなどうしてって感じです。
小説は第1章~6章の構成になってるんですが、とても興味深いのはそれぞれの章ごとに語り手が変わっていき、徐々に事件の真相が明らかにされていく点です。
例えば、1章は担任・森口悠子、2章はクラス委員長の美月、3章は犯人Bの母親、というような感じで。
それぞれの語り手の視点には主観と客観が混ざっていて、つまり嘘と真実があって、それぞれの話を取捨選択していくと、本当の真実の輪郭が掴めてくるような感覚がなかなか斬新な小説体験でした。
本のジャンル的にはミステリーだけども、読んだ後に嫌な気分になるミステリーということで、「イヤミス」というジャンルを世に広めた代表作でもあるみたいですね(笑)確かにこの読後感の後味の悪さは間違いなくイヤミスかと(>_<)

『鍵のない夢を見る』辻村 深月 (著)

『鍵のない夢を見る』は辻村深月さんの短編小説集で、第147回直木賞受賞作品です。
各話とも20代・30代の女性が主人公です。

(短編各話のひとこと概要)
1 仁志野町(にしのちょう)の泥棒/子供の頃の仲の良い同級生とその母が泥棒だった話
2 石蕗(つわぶき)南地区の放火/不審火を起こしたのが消防団員だった話
3 美弥谷(みやたに)団地の逃亡者/DV彼氏と別れられない女の話
4 芹葉(せりば)大学の夢と殺人/自称・夢追い人、他人から見るとただの妄想ヒモダメ彼氏の世話ばかりしてしまう女の話
5 君本家の誘拐/念願の子供を授かった女が育児ノイローゼ気味になり心の余裕を無くしてショッピングモールでやらかしてしまう話

(本の感想)
基本的に今まで短編小説ってそんなに好きじゃなかったんですけど、この『鍵のない夢を見る』を読んで初めて短編小説も良いなって思えましたね。
どの短編も非常に強烈なインパクトがあってかなり面白かったです。
そして、どの短編も基本的にバッドエンドなので後味は悪いんですが、なんか女性が抱えがちな負の感情の心理描写や滑稽な行動にフォーカスされていて、的を得ているというか、妙に納得してしまう部分があるので、後味が悪いだけではない何かがあるって感じで。
どの短編も面白かったですが、個人的には特に『1 仁志野町(にしのちょう)の泥棒』と『4 芹葉(せりば)大学の夢と殺人』の話はかなり強烈でしたね。
バッドエンドで救われない感に満ちてますが、そういうの苦手じゃない人は結構読んだらハマるんじゃないかと思いますよ(^^)/

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岐阜県美濃加茂市在住。1979年2月生まれ。♂。
趣味はギター・読書・グルメ散策など。
2015年2月から自分への備忘録・雑記としてブログを始めました。
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